Trankiel  Groningen - Japan
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フローニンゲンのもの と 日本のソース

ホーヘザント - サッペメー
 
 近頃オランダ第一の自治体に選ばれた活気あふれる州都フローニンゲン市の東南、15分ぐらいの所に、ダイナミックと言われるホーヘザント‐サッペメーがあります。
 VVV(観光案内所)の2008/2009年のガイドブックの中には、その自治体がサイクリストや散策者に多くのものを提供していることが書かれています。一日を十分楽しんだ後は、水辺の美しいキャンプ場や農家、バンガローで宿泊も出来ます。
 「Centrum voor Sport en Vrije Tijd De Kalckwijk(スポーツと余暇のセンター、デ・カルクヴァイク)」には屋外プールも付いた屋内プールがあります。買物客のためにはショッピングセンターが3つあり、その中の De Hooge Meeren(デ・ホーヘ・メーレン)は屋内にあって、無料の大きな駐車場も付いています。
 ウォーター・レクレーションの好きな人も、この地域で心を弾ませます。ここにはフローニンゲン州で一番大きな自然の湖、Zuidlaardermeer(ザウトラー
湖)があり、それは ホーヘザント・サッペメー 自治体の境界線の3分の2を占めています。湖の北側には砂浜があり、散策や乗馬の道、遊びや日光浴が出来る森林地区 Meerwijck(メーヴァイク)もそこに位置しています。ここには又良く装備されたヨットハーバーもあります。
 
 ザウトラー
湖は氷河期にHunze(フンゼ)川が自然に広がって出来ました。12世紀にはその東側で泥炭の採掘が始まり、そのためフンゼ川から湖を通ってフローニンゲン市まで行く重要な水路となりました。
 北東側は Leinwijk(ラインヴァイク)地域で、「Stichting Het Groninger Landschap(協会フローニンゲンの景観)」により1999年にプロジェクトが開始され、交換した水の水位や水流の効果、植物、動物、水質が調べられます。結果として素晴らしい湿地帯が生まれ、その景観を更に美しいものにしています。
 ホーヘザント-サッペメー
にキッコーマン・フーズ・ヨーロッパ社を持ち、世界の醤油生産をリードするキッコーマンは、このプロジェクトでメインスポンサーとして大きな役割を果たしました。ここに「molen Kikkoman(キッコーマン風車)」があることでそれは明らかです。これは完全に修復された後、アネン(ドレンテ州)のボーンスポルダーからラインヴァイクへやって来ました。1925年からのHercules Metallicus(ヘラクレス・メタリクス)タイプで、このデザインではオランダでまだ現存している唯一のウィンドモーターです。27枚の羽根でらせん型汲み上げ機を動かし、既にフーディングス運河からやって来ている魚と一緒に、水を湿地へ移します。
 Het Groninger Landschap は話します。「汲み上げ機の回転数と出来るだけ大きな直径が、水の動きと魚をそれによって傷つける危険を最小にします。」
 その水は曲りくねった流れを経て、フーディングス運河から湿地帯を通ってザウトラー
湖に戻ります。そのように、魚が湿地で産卵するように誘う流れが生まれます。自然な魚道によって魚たちは湖と湿地帯の高低差を克服します。
 キッコーマン社は2001年1月 UN Global Compact(国連グローバル・コンパクト)に、日本の企業として初めて参加しました。その時からキッコーマンは自身がとても誠実なメンバーであることを示し、それに相応しい誇りを持ってその基本理念の旗を掲げます。これは社内でだけではなく、地域社会でもそうしています。
 CSO-Milfac は、環境税の決定や指定の排出条件をコントロールする一環として、ホーヘザント・サッペメー
の支社で年に数回、7日間ぶっとおしで排水の調査を実施しています
 そしてキッコーマンにとって、環境への配慮が完全に企業理念の一部であることは、自身の排水の体系的な取り扱いからだけでなく、上記のプロジェクト、ザウトラー
湖の水質の改善のために始められた「Water over Wolfsarge」のメインスポンサーであるという事実からも明らかです。
 ホーヘザント - サッペメー
と日本。どれほど特別な良い関係であるかが、2009年3月27日堂々としたクーペル教会で、大阪の関西クラリネット四重奏団とホーヘザントのカプリシオ・クラリネット・オーケストラによって行われた心温まるコンサートの間に、もう一度示されます。フローニンゲン州の小さな日本人コミュニティからの招待客の中には、キッコーマン・フーズ・ヨーロッパ社の社長、牛島重臣氏もいます。
 
 下に掲載するこのコンサートについての記事は、ホーヘザント・サッペメー
の企業担当の自治体職員イネカ・フリクさんから、トランキールに快く送っていただいたものです。
 


大阪の音楽、ホーヘザント・サッペメーの音楽と出会う

ダブル・コンサート 関西クラリネット四重奏団 と
カプリシオ・クラリネット・オーケストラ
 
 2009年3月27日金曜の夜、ジョン・デ・ベールが指揮するカプリシオ・クラリネット・オーケストラは、大阪(日本)からの岩井秀昭教授が指揮する関西クラリネット四重奏団と一緒に、サッペメーの見事に修復されたクーペル教会でダブルコンサートを開催しました。この特別なコンサートは、文化担当助役のコル・ドロスト氏の、その冒頭にクラリネットについての俳句を入れたスピーチで始められました。
 
 関西クラリネット四重奏団は、クラシック、ジャズ、日本の歌と、とても変化に富んだプログラムを演奏しました。4人のミュージシャン-クラリネット2、バセットホルン、バスクラリネット-は大変高いレベルの技術で奏し、すべての関心がその演奏とその音楽に向けられました。カルテットはシューベルトのアベ・マリアを見事に抑制された静かな響きで奏でる一方、ベルギーの作曲家、パトリック・ヒケティックの「3つのラテンダンス」は、複雑なリズムを情熱的に掻き立てるように演奏しました。「通りゃんせ」「茶摘み」「朧月夜」「さくらさくら」のような神秘的なタイトルの日本の歌は、その演奏の中に美しい寛ぎの時をもたらしました。
 
 休憩の後コンサートの第二部が、経済担当助役フランス・ラウクス氏のスピーチで始まりました。日蘭通商400周年のお祝いについて、又特に日本の経済活動とホーヘザント‐サッペメー
自治体やフローニンゲン州の間の良い関係についてが、その中で話されました。
 
 続いてカプリシオ・クラリネット・オーケストラによる、ベドルジハ・スメタナの「モルダウ」です。広大な川としてプラハ市に至るモルダウ川の、その始まりからの物語が、とてもダイナミックに演奏されました。その演奏の間、聴衆のために、その水源、狩猟、農民たちの結婚式、聖ヨハネの急流、プラハのヴィシェフラド城の映像が映し出されました。ドヴォルザークの交響曲第9番のフィナーレの後、ハンガリーのクラリネット奏者で作曲家のヨージェフ・バローグの「クレズマースタイルのロンド」を、教会から現れたクラリネット奏者ジョン・デ・ベールが独奏しました。
 
 フランスの作曲家ポール・ジャンジャンの「ギスガンドリー」を、カプリシオと関西クラリネット四重奏団の伴奏で、若き日本のクラリネット奏者井谷一美がソリストとして空前の妙技で奏し、コンサートは閉じられました。立ち上がった聴衆の、長い熱烈な喝采を浴びて。

 コンサートの終了後、関西クラリネット四重奏団のための、特別な人たちを招待した歓迎会が開かれました。招待客には、フローニンゲン大学の日本センターや大阪大学フローニンゲン事務所の代表者、サッペメー
にあるキッコーマン・ヨーロッパ社の役員、文化団体や芸術家たちがいます。ビジネス、文化、教育が一堂に会し、お互いのインスピレーションが交差します。
 カルテットのメンバーたちは、ヘリット・ヴァッシング著のフローニンゲン語で書かれた俳句の小さな本「Schoelen in de Stilte」(中沢遼子による日本語訳付き)を受け取りました。
 そして、イヴォンヌ・ファン・マストリヒト市長がホーヘザント・サッペメー
自治体を代表し、このユニークな音楽の出会いの形ある記念品として、自治体を表現したブロンズ作品を贈呈しました。市長は、このような文化活動によって様々な国の人たちがお互いをより良く知り合い、他の分野での協力のしっかりした基礎を創造的な方法で築くと述べ、その重要さを強調しました。
 
 日本からのゲスト達は、その日既にアレタ・ヤーコブス・カレッジでマルセル・クラーフェルカンプ校長に迎えられ、二人の学生により私たちの教育システムについての情報交換が行われました。午後は、het Kielzog(キールゾフ:劇場と芸術センター)の支配人、レオ・ヘヘ氏の案内で、ゲスト達はそこで行われている様々な授業やコースを見学しました。
 
 カプリシオの指揮者ジョン・デ・ベールは、岩井秀昭教授率いる大阪の関西クラリネット・ソサエティとの、長く続く文化的な関係を期待しています。この訪問でいくつかの接点が明らかになり、カプリシオ・クラリネット・オーケストラは日本への答礼訪問に招かれています。舞台裏ではもう既に、次のコンタクトに向けて再び、懸命な努力が開始されています。
 
私たちは皆さんに、このサイトを通して、この進展について常にお知らせしていきたいと思っています。 (JB/IF 09-04-2009)

 
写真: Dennis F. Beek ©
 
 
 
「クラリネットは私の人生」
 
関西クラリネット四重奏団は大阪に帰りました。岩井秀昭教授に、トランキールはいくつかの質問をし、答えていただきましたので、以下に掲載します。
 
 
サッペメーで滞在され、そこのクーペル教会でコンサートを行われたのですが、どう感じられましたか?
この教会のような美しい場所でコンサートが出来たことをとても嬉しく思います。
又、私たちが宿泊したB&B Aunty のオーナーにも非常に良くしていただき、快適な滞在でした。

 
続いてエールデでも、フォスベルヘン博物館(楽器博物館)でコンサートを行われましたが...
はい、それも大感動でした。大勢の方々に聴きに来ていただき、スタンディング・オベーションまで頂きました。
 
関西クラリネット四重奏団にとって、オランダで初めての演奏だったのでしょうか?
はい、今回がオランダで初めての演奏でした。ベルギーでは多くのコンサートをしましたが...
 
どのようにして Capriccio(カプリシオ) と共演されることになったのでしょうか、又さらに協力していけるとお考えでしょうか? もしかして、日本で一緒に演奏旅行をするとか...
ベルギーに Bob van de Velde という15年来の友人がいます。彼はクラリネット奏者でもあるのですが、今はメトロポリスという楽譜出版社もやっています。ベルギーでのコンサートはいつも彼のオーガナイズによるもので、今回のカプリシオとの合同コンサートも彼の紹介によるものです。
二番目の質問については、今後はいろいろな面での交流を図っていきたいと考えています。

 
あなたの演奏を拝見し是非お聞きしたいと思ったのですが、あなたにとってクラリネットとは何を意味しているのでしょうか、又クラリネットとはいつ出会われたのでしょうか。
クラリネットですか。それは私の人生そのものです!13歳の時に初めてクラリネットに触れ、中学、高校、大学とクラリネットは私の傍から切り離せないものでした。本当のところ、第二の私自身と言えます。その後私はベルギーへ行き、ベルギー王立アントワープ音楽院で、Walter Boeykens 教授の下で学びました。
 
どのような音楽スタイルがお好きですか?クラシック、モダン...
クラシックに限らず、ジャズ、ポップすべて好きです... 音楽であれば。
 
クラリネットはクレズマーの中で主役を演じています。 Giora Feidman(ギオラ・ファイトマン)のような人がこのジャンルで成功を収めていますが、これもお好きですか?
大好きです。CDもたくさん持っています。一度ライブを聴きたいと思っていますが、残念ながらその機会に恵まれません。
 
岩井教授、何か付け加えられたいことはないでしょうか?
関西クラリネット・ソサエティは当初、生徒の演奏できる機会を出来るだけ多く作りたいと活動を始めたのですが、現在では、『クワイヤー(40人〜50人の大合奏)』や八重奏そして四重奏と規模も大きくなり、様々なところで演奏する機会を頂いています。海外でのコンサートではいつも、特別な新しい感動や、感銘を受ける事柄に出合います。音楽は言葉を越えたグローバルを感じさせてくれます。
 
クーペル教会でのコンサート
ホーヘザント・サッペメー
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