© Kim Badawi 　 ポップ写真のダブル展覧会 ノールデルリヒト・フォトギャラリー、音楽フェスティバルと連携 　 　トランキールは先月（2009年12月）『フローニンゲン市、オランダのポップの中心地に』という見出しで、『ポップビュー・アウトドア』の展示についてのニュースを紹介し、フローニンゲン市のアーケルクホフにあるノールデルリヒト・フォトギャラリーで連携した展覧会が行われていることもお知らせしました。 　 　EuroSonic Noorderslag（ユーロソニック・ノールデルスラフ）音楽祭の間、フローニンゲン市アー教会近くのそのギャラリーでは、ポップ写真の二つの展覧会が開かれました。 　「Popview（ポップビュー）2010」は2009年Lex van Rossen Award（レクス・ファン・ロセン賞）にノミネートされた10人の作品を展示し、ソロ写真展『Populair werk(ポピュラー・ワーク)』では、Dennis Duijnhouwer（デニス・ドゥアインハウヴェル）がポップ写真の境界を探し求めます。Academie voor Popcultuur(アカデミー・フォー・ポップカルチャー)との協力で、ノールデルリヒト・フォトギャラリーでは、Rosy Lee（ロウジー・リー）とSpotrockers（スポットロッカーズ）がそれぞれ演奏する夜のコンサートを開催し、それはポップ愛好家に大変好評でした。 　 　 　 ＊ポップビュー2010 　 　レクス・ファン・ロセン賞2009のノミネート者10名のうちの数名が出席する中で、1月14日（木）ノールデルリヒト・フォトギャラリーで、第3回ポップビュー写真展2010が、写真家Annie Hoogendoorn（アニー・ホーヘンドールン）によってオープンされました。 　ポップビューは、写真家のヨーロッパ登竜門で、35歳までのヨーロッパの音楽写真家に、音楽雑誌、新聞、インターネットやアート作品のような普通の活躍の場以外の、インターナショナルな観衆に紹介される機会を与えます。 　ノールデルリヒトの写真家たちとの協力で、ポップビューのキュレーターたちにより10名の若くて才能豊かな音楽写真家が選ばれます。その中の一人は、ユーロソニック・ノールデルスラフ・フェスティバルの開催中に、最も前途有望なヨーロッパの写真家を鼓舞する賞、2007年に57歳で亡くなりその３年前にポップ・プレス賞（現在はポップ・メディア賞）を獲得した写真家の名前にちなんだ、レクス・ファン・ロセン賞を受賞します。 　アニー・ホーヘンドールンが2008年に、ベルギーの写真家Tom Verbruggen（トム・フェルブルヘン）が2009年に受賞した後、今年Graham Smith（グレイアム・スミス）がこの賞を獲得しました。2,500ユーロの賞金の他、GUPマガジンやOORに掲載されます。 　 　今年ノミネートされた他の写真家は以下の９名。Ami Barwell, Janos Kummer, Jens van der Velde, Joachim Zimmermann, Kim Badawi, Laurence Tarquin von Thomas, Nick Helderman, Titia Hahne とVrederick でした。 　 　 　 ＊Dennis Duijnhouwer（デニス・ドゥアインハウヴェル） 　 　ソロ写真展『ポピュラー・ワーク』で、ドゥアインハウヴェルはポピュラー音楽文化を可能な限り隅々まで探し求めます。彼は2005年から今日までの作品から選んだ写真で、ポップ写真とは今一体何であるのか、そしてどこにその境界があるのかを、自問します。 　ドゥアインハウヴェルは話します。「もし私が回転盤で仕事中のＤＪやギターを抱えたステージ上の汗をかいた若者を撮影したなら、それがポップ写真であることに何の疑問もありません。しかし、もし私が観客の中から喫煙所での二人の少女を撮影するなら、どうでしょう？　あるいは、たまたまバンドで演奏する私のガールフレンドは？　あるいは、ナイトクラブの便器は？」 　                                                              © Dennis Duijnhouwer 　 『ポップビュー2010』とデニス・ドゥアインハウヴェル写真展『ポピュラー・ワーク』は、 ノールデルリヒト・フォトギャラリーで、2010年1月14日から3月1日まで開催されます。 　 ＞＞ノールデルリヒト・フォトギャラリー 　 　 　 © 2010 Trankiel