ホーフケルクで世界デビュー

パワーマッチング・シティ、全コンセプトを実行

　
　エネルギー技術会社 KEMA はEU（欧州連合）の指令によりECN（Energy Research Centre of Netherlands: オランダエネルギー研究センター）、Essent（エネルギー会社）、ソフトウェアの会社 Humiq と一緒に、スマートなエネルギーネット（スマートグリッド）の全コンセプトをフローニンゲン州のホーフケルク地区で実現しました。
　「生きている」スマートグリッド共同体がこの技術的規模で実現されたのは、ヨーロッパで、知られている限りでは世界でさえ、初めてのことです。これらのスマートグリッドは未来の大量の永続的エネルギーの統合と大規模な電気輸送に必須のものです。
　プロジェクトの目的は、近い将来にスマートグリッドの大規模な実現を可能にする参照基準を作成することです。そのために、プロジェクトに参加した２５の家のエネルギー使用状況も調査されます。
　2010年３月10日、フローニンゲン市のペーテル・レーヴィンケル市長によるこのユニークなプロジェクト公式推進の発表では、「緑の未来への赤い絨毯」と、とても適切に表現されました。
　
　将来、風、太陽、バイオガスのような永続的なエネルギー源からの分散した発電が、大きく増加します。家々、地区、企業団地は、ますます自身で発電あるいは電力の購入を行うようになります。家々と企業間、又地区と企業団地間相互の、２方あるいは多方通行が始まります。
　その他に、大規模な風車公園が問題なくエネルギーネットに結合されなければならず、電気輸送が大きく増加するでしょう。既にこれらの新しい発展が、エネルギー・インフラストラクチャーへの適合を必要としています。スマートグリッドが、ICT（情報通信技術）を使ったエネルギーの需要と供給の継続的な調整を可能にし、又保証しています。
　

　
　全体で３０の設備がこの実験に使われています。その内の５つは無人で、KEMAの実験室、ECNの敷地にあるテスト住宅、風車公園や電気自動車に配備されています。人の住む家25軒に、現実にそれが設置されています。
　これらは実際互いに結合していて、マイクロコージェネレーション（HRe-ketels）、ハイブリッド・ヒートポンプ、スマートなエネルギーメーター、PV（太陽電池）パネル、電気輸送やスマートな家事用機器と一緒に設置されています。
　洗濯機は、太陽エネルギーが余っている時のような、最低の電気料金の時に作動します。
　これらの住宅が共同で事実上のエネルギーセンターを形成しています。住宅は自身で発電していますが、ネットでの継続的なエネルギーの適合を研究するため、風車公園と連結されています。
　発電されたエネルギーの継続的な供給がいつも需要と結びついているわけではない－多くのエネルギーが必要な時に無風あるいは曇りということもあり、又その逆も同様－ので、調整メカニズムが使われています。これはPowerMatcher（パワーマッチャー）に基づいています。この装置は需要と供給を調整します。
　
　KEMAの理事会会長のピール・ナービュールス氏はこのプロジェクトについて次のように話しています。「私たちの未来のエネルギー供給は、これまで私たちが慣れているものとはとても異なったものになるでしょう。永続的なエネルギーの割合は増大する一方でしょう。エネルギーの供給だけでなく需要も変化するので、それに対応するエネルギー・インフラストラクチャーが準備されなければなりません。ですから、私たちがそのような最初の実験をEUやGasunie（ハスウニー：フローニンゲンに本社があるガス供給会社）の援助で実現することは、とても重要なことです。」
　
　
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