Trankiel  Groningen - Japan
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 ファン・アイゼレン夫妻、アリィさんとヴィムさんは、2010年10月10日と11日、福岡に住んでいる日本人の友人と一緒に周南市を訪問しました。笹村守さんは Trankiel(トランキール) に、この2日間のレポートを、彼自身が撮影した写真と一緒に届けてくださいました。
 以下がそのレポートです。

 
 
 
アピンハダムからの素敵な訪問

 日曜日の朝8時45分、ファン・アイゼレン夫妻、アリィさんとヴィムさんと、日本の友人の小島夫妻、芳江さんと傅さんが、新幹線で徳山駅に到着しました。その出会いは大変心温まるもので、彼らは周南市での2日間の滞在をとても楽しみにしておられたように思えました。荷物をホテルに置いてから、市内見学に出かけました。
 市街地を見渡せる山の中腹で、周南市の街や港、海を見ました。それから、市の他の景色が見えるところへ案内します。そこからの永源山公園にある風車の眺めは、とても素晴らしいものです。その風車は、デルフザイルのような平地にではなく、小高い山の頂にあり、街の多くが見渡せます。
 
 市内見学の後、12月27日に開催される合唱団創立30周年記念演奏会に向けて練習に励んでいる、周南少年少女合唱団の練習会場を訪れます。
 この日曜日の訪問は、合唱団にとって特別なものです。2009年にデルフザイルで滞在し公演した時に訪れた、絵のように美しい隣町、アピンハダムからの客人だからです。団員たちは夫妻をとても親しく感じています。アピンハダムを訪問した時に小さな橋の上で写真を撮ったのですが、アリィさんとヴィムさんの家がその近所だと聞いて、思い出が蘇り、とてもなつかしく思います。夫妻は、黒板に子供たちが書いた色とりどりの文字での歓迎の言葉を見て、驚きます。
 その後周南少年少女合唱団は、遠くアピンハダムからのゲストのために、歌を数曲披露します。彼らはデルフザイルで彼らの公演を見る機会がなかったので、殊のほか喜んでくれました。

 

アリィさんとヴィムさん、両側に石川雅起さん・由美子さん夫妻
 
 午後1時、私たちは徳山港からフェリーに乗って、大津島に渡ります。この島は、第二次世界大戦の末期に人間魚雷回天の発射訓練基地があったことで有名です。港から約30分で、その島に到着です。特別なクルーズ船はないのですが、フェリーから美しい周南市街地を眺めることが出来ます。遠くに風車さえ、はっきり見ることが出来ます。海はとても綺麗で、幸運にも、スメナリ(小型のイルカ)が近くで跳ねているのも見ることが出来ました。
 島では子供たちがたくさん釣りをしていました。彼らと一緒に夫妻も釣りにチャレンジ、小さなアジがたくさん釣れました。この後、回天の訓練基地があった場所に案内します。そこは又、周南市の大切な記念碑の一つとなっているところです。
 


フェリーに乗って

大津島で魚釣り
 
 周南市に戻り、5時から日本舞踊の方々との夕食会です。日本舞踊の師匠とお弟子さんたち、その中にはデルフザイルで公演した三浦和紗さんもいます。最初は緊張していましたが、すぐに和やかな雰囲気に変わり、楽しい食事になりました。子供たちと一緒だと、くつろいだ気持ちになるように思います。
 このレストランから、市街地や工場地帯の美しい夜景も又眺めることが出来ます。
 8時になり家に向かう途中、ライトアップされた風車!を見に行きました。
 
<写真右>カズサ・マイ・マリコと一緒に

 

楽しい夕食会
 
10月11日(日本は体育の日で祝日)
 
 朝早く7時半に、ゲストを迎えに宿泊のホテルへ。昨日一緒に食事した日本舞踊の師匠の家に行きます。そこでは3人の子どもたちが着替えのために来ています。
 今日風車まつりに出演するため、普段着から着物に着替えます。着物の着付けや化粧は日本の伝統文化なので、今回特にアリィさんとヴィムさんにお見せしたかったものです。振袖の優雅さに驚かれた様子でした。

 
 
 8時45分、福川小学校マーチング・バンドが、永源山公園のゲートに集合しています。パレード開始時刻9時の前に、アピンハダムからのゲストのために「フルネンス・ロイト(フローニンゲン州歌)」を演奏します。お二人はとても感動された様子でした。マーチング・バンドを先頭に、パレードが始まります。パレード中にもフローニンゲン州歌が演奏され、入園者にはオランダのチューリップが配られました。
 続いて、アリィさんとヴィムさんは島津幸男周南市長の歓迎を受け、言葉が交わされます。マスコミからも関心が寄せられ、インタビューがいくつか行われました。夕方のテレビで、この訪問の模様が放送されました。

 

島津幸男周南市長の歓迎
 
 プログラムは、公演の広場での開会のセレモニーやマーチング・バンドの演奏で始まりました。オランダからのゲストのため、今回特別に「子ども日本舞踊」をとり入れています。優雅な踊りで日本の文化を見ていただくためで、お二人の様子から、とても楽しんでもらえたと思っています。
 この後、風車のある山頂に向かいました。広場から10分ほどのところですが、かなり急な坂道です。風車でアリィさんとヴィムさんは、預かってきたファルムスムのエオリス風車についての資料を、ゆめ風車の風車守の方に手渡します。周南市の風車は、そのエオリス風車のレプリカです。風車守の人たちはとても喜ばれた様子でした。風車守からは、日本の伝統的なあそび、「竹とんぼ」やカップ、風車の絵などが、ゲストに手渡されました。これらの挨拶が終わってから、風車の中に入り、オランダの民芸品や衣装、農機具などが展示されているのを見学します。
 風車の外でもう一度、そこから見える周南市の風景を楽しみました。

 

風車守の方々との出会い(ファムスムの風車守からの資料を手渡す)
 
 
 午後1時から、周南少年少女合唱団の演技、演奏です。12月27日に市の文化会館で上演するミュージカル『マッチ売りの少女』の一部を見ていただきます。ミュージカルの衣装を着け、子どもたちはファンタジーの世界に誘います。
 

カラフルなリボンを使った素敵な舞台
 
 公園の出口で、アピンハダムと福岡からのゲストたちに、合唱団の皆がお別れを言う時、時間があっという間に過ぎてしまうことを実感します。
 1時間後、私は三浦和紗さんと一緒に周南市の徳山駅に立ち、アリィさんとヴィムさん、芳江さんと傅さんを見送ります。またいつか、もう一度会えることを願いながら。アピンハダムで、あるいはデルフザイルで。そこへもう一度、ますます行きたくなりました。このように外国の市民の方と友情を培うことは、とても素晴らしいことではありませんか?
 アリィさんとヴィムさんが、お友達と一緒に、素晴らしい日本の旅をされますように。
 
 
 *ゲストの主なエスコートは、三浦和紗さんと日本舞踊の方々、私。
 *周南市のウェブサイトにも掲載されています。

 
 
                                レポート:笹村 守
 
 
テレビや新聞が、アピンハダムからのゲストを取材。
 
<左>
アリィさんとヴィムさんのことが掲載された日刊新周南
 
 
 
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>>アリィさんと芳江さんの物語
 
 
 




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