ナイキ・デモチーム　ヨーロッパチャンピオン Memoirs of a Geisha 　デルフザイルの「ナイキ・デモチーム」のダンサーたちは、レーニー・ヴァースドルプの指導の下、彼女たちの「Memoirs of a Geisha」のパフォーマンスで2008年チアリーディング・ヨーロッパ選手権のヨーロッパタイトルを勝ち取りました。この勝利で、既に定評のあるこのチームは2009年にアメリカのオーランド市で行われる世界選手権に参加することになりました。 　その始まりは80年代に遡ります。レーニーは彼女の最初のダンスグループ Moving Explosion を作ります。ホームベースは、1970年からデルフザイルに設立されている「スポーツスクール・ヴァースドルプ」です。彼女は当時から、ダンスだけに限らずもっと他のこともしたいと思ってたことは、明らかです。毎年ミデルスツムで行われるサンセイション・フェスティバルの1990年の記事には、次のように書かれています。 「5月3日（木）　Walk In と共催のモードショーが開かれた。デルフザイルのダンスグループ Moving Explosion がニューモードを披露した。」 　それは20年後の今も変わってはいません。まずダンスなのですが、このチームが出演するモードショーもとても人気があります。更にエアロビクスのビデオ「Work That Body」の作成に、デビー・ジェナー（イギリス出身のシンガー、ダンサー）やボビー・イークス（アメリカの女優、歌手）と共に協力したり、CMやTVプログラムにも出演しています。昨年彼女たちは、DJのアルミン・ファン・ブーレンと一緒に、オランダで開催され世界中に放送された21歳以下のUEFAチャンピオンシップの閉会式にも出場しました。 　フローニンゲンのバスケットボールのファンたちは、MPCキャピタルズのホームゲームで、いつもナイキ・デモチームのチアリーダーとしての演技を楽しみにしています。 　やはりダンスが一番重要です。何年もかけてダンスとスポーツの世界で築き上げた評判が、彼女たちを人気者にしています。これまでの精進努力を考えれば、それは当然のことだと思えます。それは、表現・演技、動きの中のショーの要素に特別な注意が払われる、本物のトップスポーツです。 　ダンス － ここではミュージカル、ジャズ、クラシック・バレーをミックスしたスタイルのダンス － が、感情の表現形式として使われます。ただ訓練された身体だけではなく、そこに健康な精神が宿っていることが大切です。当たり前のことですが、最後に、彼女たちに音楽のセンスがあることも挙げておきましょう。 　ナイキ・デモチームは又、とても素晴らしいスタッフにも恵まれています。ヘア・スペシャリストのフランス・レスヌーサ、ヴィサジストのマルグリート・ストルーティンハ、スタイリストのヨランダ・ルイメス。そして、創始者であるというだけでなく、今も変わらず助言や行動でその創作を支えている女性、レーニー・ヴァースドルプがいます。 　そのチームは、今までに数多くの国内外でタイトルを獲得しています。そのいくつかを挙げましょう。2002年「The Fire」で、オランダ・チャンピオンになっただけではなく、世界第二位に輝きました。1年後「Britney」で再びオランダのタイトル、2004年にも「Jangle」でオランダのタイトルを獲得しました。2005年には「The Gladiator」で4回連続で国内の表彰台の最高位に立ち、クラシック・ワールド・チャンピオンシップで銅メダルを勝ち取りました。更に1年後にはその同じチャンピオンシップにおいて、「The Frozen Stage」でワールドタイトルを奪取しました。 　そしてそれから、今年5月10日、今回は「Memoirs of a Geisha」で、再びヨーロッパタイトルです。 　どうしてそのような日本に関わったテーマが選ばれたのでしょうか？ 　その問に一番良く答えることが出来るのは、レーニー自身です。まず、彼女は３度日本を訪れていることから話し始めます。「私たちは1992年、1993年、2006年に、スズキ・ワールドカップ・スポーツエアロビックに参加しました。とても素晴らしかった！」 　「ご存知ですか？」と彼女は続けます。「ワールドチャンピオンシップのようなところでは、日本のチームにも出会います。彼女たちはとてもいい！　シルバー・ウィングスを知っていますか？　本当に知らないのですか？　一度インターネットで見てください。とても素晴らしいチームです。」　 テーマのGeishaについての話はせず、日本やダンスについてもう少し話し続けます。それから、私たちが最も聞きたい話題に戻ります。 　レーニー：「スタイリストのヨランダ・ルイメスが、‘日本の’何かをするのもいいんじゃないかな、と言って「Dag van een geisha（Memoirs of a Geishaのオランダ語訳、日本語訳は『サユリ』）」を勧めました。その後すぐ、私は岩崎峰子の一生を描いたこの本を読み始め、それから作られた映画も見ました。彼女の生涯の物語に心を打たれ、新しいテーマについて話し合う日には、それはもう私の中ではだいぶはっきりとした考えになっていました。Memorirs of a Geisha をしましょうよ。他の人たちもその提案に賛成し、まもなく私たちはそれに取り組み始めました。私たち今度のワールド・チャンピオンシップで日本の人たちの反応を聞きたくてたまらないのですよ。どんな反応をされるかは、全く分からないのですけれど... 」 　確かに、何もかも先に知ることは出来ません。しかし、そのチームはオーランド（アメリカ）での成功を築きあげようとしています。「Memoirs of a Geisha」で、もうヨーロッパのタイトルを勝ち取っているのですが、彼女たちは更に良いものに出来ると考えています。より注意が払われ、トレーニングで更に目標を高くします。それほどトレーニングに全力を傾ける熱意は何処から来るのでしょうか？答は：「楽しいからです！もちろん勝利は嬉しいですけれど、ナイキ・デモチームの人たちにとっては自分たち自身が喜びを味わうことの方に価値があります。」 　オーランドに行こうとしているフローニンゲンの娘たちは、以下です。 　アウデ・ペケラのパティ・サンダースとクリスタ・リングベーク、ヴィンスホーテンのヨーゼ・クロースターとマデロン・ズヴェープ、フェーンダムのヒリー・ヤーハーとリリアン・ザイルストラ、フローニンゲン市のレティー・ファン・デル・フェルデとパトリシア・フエルヘラ、ハーレンのエフェリーン・ホフ、デルフザイルのエレオノラ・ベンズとチェリル・ツアレナ、シデビューレンのヘルハ・ハンゼフェルト。補欠としてケリー・ステレンブルフが同行します。彼女もフェーンダム出身ですが、残念、怪我のためヨーロッパチャンピオンシップに出演できませんでした。 レーニー・ヴァースドルプ レクレーションスポーツＡ，Ｂ指導者養成、ジャズダンス教師養成、ＫＮＧＵ（王立オランダ体操連盟）体操専門コース修了。 エアロビクス：デビー・ジェナー、ＫＮＧＵ等の様々なコースを修了。 現在、ＫＮＧＵ養成コース及びＩＦＦＡの教師；オランダ・スポーツエアロビクス・ワークグループのメンバー；ＫＮＧＵの審査員で審査関係の長。 多くのオランダ・チャンピオン　－　クリスタ・リングベーク、スザンナ・ベーレポート、マグリート・メユール、パティ・サンダース、ボ・ウフケス、イルマ・デ・ヴェールト、マルセラ・デ・フリース　－を指導。彼女たちは又様々な国際競技や、ヨーロッパ・チャンピオンシップ、世界チャンピオンシップにも参加しています。 　レーニーはまもなく「チアリーダーになるには」というオランダで最初の養成コースを始めます。ダンスと並んでピラミッドを作るなどの華々しいスタンツに、多くの人の関心が向けられ、既に多くの応募がありました。 ナイキ・デモチーム スポーツエアロビクス　：　ＦＩＧ（国際体操連盟）に所属 ダンス　： 　エリート・チアリーディングのシニア・ダンス部門に所属 　オーランドでは国際オープンクラス部門に出場                      　　　　 　　　　　　　　　写真提供：ナイキ・デモチーム ナイキ、スケッチャーズに 　レーニー・ヴァースドルプによる素晴らしい指導の下、ナイキ・デモチームの名前で３度のヨーロッパタイトル獲得など数多くの成功を重ねてきたこのチームは、新しいスポンサーを惹きつけました。 　 　現在のスポンサーは、とても人気のあるブランドの一つ、現代のアメリカの靴ブランド、スケッチャーズです。アメリカで設立され、そこで街の風景から切り離せなくなり、1994年からはヨーロッパに進出しました。スケッチャーズは、世界で３番目に大きい靴ブランドとして知られています。 　 　Facebook : Skechers Demoteam © 2008 Trankiel