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去りゆくデルフザイル市民の父への作品

三好百合子の素晴らしい2点の銅版画
 
 2008年9月27日デルフザイルの劇場「De Molenberg」に於いて、港町デルフザイルで2006年2月からピンチヒッターとして市長を務めたPvdA党のセース・ヴァール市長のお別れレセプションが、多くの出席者を集めて行われました。
 彼は既に、カストリクムやサッセンハイムの自治体でも同様の職務に就いていました。それ以前はセース・ヴァール氏自身が住んでいるライデンで助役を、1984年から1993年まではデーヴェンターの市長をしていました。彼はどこでも、とりわけ行政的社会的再建に全力を尽くしました。
 
 レセプションでの重要な場面の一つが、「de Orde van Oranje Nassau」に女王から叙任されたことであるのは、疑いありません。州知事のマックス・ファン・デン・ベルフ氏により、その勲章が彼の胸につけられました。州知事はそのスピーチの中で、去り行く市長の名前をとてもうまくほのめかしたジョークを言います。:「エームスとヴァール(エームス川とヴァール川)が出会う時、嵐が静まる。」
 
 2007年、セース・ヴァール氏は市長として姉妹都市の周南市を訪れました。彼に深い印象を与えた訪問でした。お別れのレセプションが、三好百合子作の2点の素晴らしい銅版画によって「日本」で彩られたことも、不思議ではありませんでした。それは自治体の役員により贈呈され、きっとヴァール氏宅で特別な場所に飾られることでしょう。
 
 
 三好百合子さんは次のようなメッセージを伝えてくれました。
 
「私はこの2点の銅版画作品を、デルフザイル自治体の依頼でセース・ヴァール氏のために特別に制作しました。私は版画制作でよく地図を使うので、そのような依頼をされたのは二度目でした。一度目もフローニンゲンの自治体、ホーヘザント・サッペメーのためのものでした。」
 
 セース・ヴァール市長に手渡された銅版画には、彼が市長であったデーヴェンターとデルフザイルが描かれています。
 
 
 
 
 三好百合子さんはこの作品について次のように説明しています。
 
 
<タイトル>

L  A  N  D
Deventer en Delfzijl
van IJssel aan Zee

三好百合子 2008年作

<技法>

コピーエッチングとアクアチント
手漉き和紙に銅版2版2色摺り
銅版サイズ各20x40cm
 
 版画シリーズLANDは、様々な国への旅行の思い出に基づいています。私の版画テクニック、コピーエッチングは、写真製版とは異なります。私は版画制作にコピーそのものを使います。一つのデザインの中に、使いたいと思う地図や途中で撮った写真、またスケッチ、メモ、活字などを(作品の要素として)コラージュして使います。これらの要素は、私にとって、すべて言葉であるのです。
 
 「LAND(ランド)」には、陸地、土地、農地、国という意味があります。着陸、下車する、(賞などを)得る、という意味もあります。
 「地図」を見ていると、それぞれの国や町の形の美しさに魅了され、そこにはどんな歴史があるのだろうか、人々はどのような生活をしているのだろうか、どんな会話しているのか、創造を駆り立てられるのです。そしてまた他の「ランド」を歩きたくなります。私自身がそこに訪問し感じた思いを地図を使って表現することが、私の一つのテーマになっています。
 水の風景の美しいオランダには、かつては多稜郭(星形)の濠と堡塁に囲まれた要塞都市がたくさんあり、地図上のその形は美しく、感嘆します。
 
 版画LAND/Deventer と 版画LAND/Delfzijl はデーヴェンターとデルフザイルの古い地図を使って制作しました。
 私はこの2つの町の興味深い歴史について知りましたが、残念ながらまだ訪問したことがありません。両方の町の教会、書物、ハンザ、樹木、魚など、そしてデーヴェンターのエイセル川、デルフザイルの海、共に深い青色を感じました。今日では飛行機で空を飛び、全世界を旅行できます。しかしこの版画のイメージの中で、青い水の上を歩くとき、川から、そしてやがて海へ、あなた自身にとって別の世界を見ることが出来るでしょう。
 
 
>>三好百合子さんのサイト
 
 
作品の写真のコピーライトは、すべて三好百合子さんに属しています。
無許可の転載を禁止します。

 
 
 



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