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写真:Groningen Seaports ©
 
新しい自然地域、11月29日に公式オープン

フローニンゲン・シーポーツにより購入された補償の地域
 
 Eemshaven(エームスハーフェン)でのRWEやヌオン・マグナムのようなエネルギー会社建設の補償として、最近そのプロジェクトで受賞した Groningen Seaports(フローニンゲン・シーポーツ)によって、「新しい」自然地域にするために全部で50ヘクタールの土地が購入されました。今年1月から、Emmapolder(エマポルダー)と Lauwerpolder(ラウヴェルポルダー)でのこのプロジェクトの実現に向け、熱心な取り組みが行われています。そして今、とりわけ葦が茂る水辺で縁取られた汽水域の湿地が話題になっています。更に堤防も、その新しく作られた地域に加えられました。今堤防には様々なイネ科の植物が茂っているのですが、それを自然な方法で出来るだけ「禿げた」状態に保つことを、それは意味しています。これによりエームスハーフェンから追い出されたハイイロチュウヒやコミミズクのための新しい餌場を作りたいと考えています。Natuurmonumenten(自然モニュメント)が管理する全域は立ち入り禁止地域になっています。しかし小道に沿った3つの野鳥観察小屋には行くことが出来、一定期間にグループでの遠足も企画されています。
 11月29日月曜日に、Eemsmond(エームスモント)自治体の Jan Dobma(ヤン・ドブマ)助役による公式オープニングが行われました。彼は、自然への譲渡を象徴して2匹のユーラシアハタネズミをその地域に放しました。これは、その助役や、Marijke van Beek(マライケ・ファン・ベーク)市長、州議会を代表してDouwe Hollenga(ダウヴェ・ホレンハ)氏など多くの招待者たちを喜ばせました。
 
 
ワッドの鳥ワークグループ
 
 その鳥たちの重要性にもう何年も関わってきた、ワッドの鳥ワークグループの野外研究者たちほど、この地域について又それに必要なことを語れる人たちはいません。彼らの一人Marinus Brijker(マリヌス・ブライケル)氏が今年4月、トランキールにこの地域Ruidhorn(ラウトホルン)について更に知らせてくださいました。とても感謝し、以下に掲載させていただきます。
 
 マリヌス・ブライケル氏:「エームスポルダーに作られたラウトホルン自然地域についての質問に対して、次のことをお話したいと思います。」
 
 「その地域は1998年、その所有者である自然モニュメントによって、農地から湿地に作り直されました。これらは堤防に沿っていくつかあり、ラウトホルンでは20haにのぼっています。自然地域に改変された時から今日まで、ワッドの鳥ワークグループのメンバーが、そこでモニタリングを行っています。
 資料をいくつか。2007年の秋までの鳥の数は、平均773羽でした。それから今まで、無作為に選んだ時の平均は1452羽です。およそ倍になっています。そこは、満潮時の鳥の避難場所になるだけでなく、繁殖の場所としても使われます。前者には、ミヤコドリ、カオジロガン、ツクシガモ、ソリハシセイタカシギ、ダイシャクシギがいます。
 ミヤコドリについては、残念ですが、この種の大部分がいなくなったことを付け加えておかなければなりません。おそらく、渡り鳥に足輪をつける活動が追い立ててしまったのでしょう。ここで繁殖する鳥としては、ソリハシセイタカシギ、ミヤコドリ、オグロシギ、ユリカモメ、セグロカモメ、タゲリ、アカアシシギ、アジサシ、ヒバリ、マキバタヒバリ、タイリクハクセキレイ、ツメナガセキレイ、マガモ、オナガガモがいます。
 2003年の春からラウトホルンに、よくヘラサギが現れるようになりました。休んでいたり、餌を探していたりしていて、80羽を数えています。そのような数は年間平均を考えなければなりません。渡りの季節の最大数は、その何倍もの数になります。
 昨冬、ラウトホルン地域は2倍の広さになり、新しい自然地域の両側も整えられました。

ツクシガモ - 写真:André Eijkenaar ©
 フローニンゲン・シーポーツのイニシアティブで、エネルギー会社のRWEやヌオンとの協力による、エームスハーフェン拡大によって失われた自然の価値の補償として。そしてその全体が、自然モニュメントによって管理されています。
 鳥たちが満潮時には、エームスハーフェンの南西の角に集まることは、知っておくべき重要なことです。それは、水位が高くなった時、避難のために堤防の内側の場所が必要であることを意味しています。ラウトホルンの拡張によって、そのような場所がもうすぐ出来ます。それで十分かどうかは、時が教えてくれるでしょう。過去に私たち自身が数えていた時、堤防の内側の農地に鳥がたくさんいたのを確認しています。先に述べた、2007年から鳥の平均数が目立って増えたことは、偶然ではありません。
 鳥たちがそこをもっと使うことも期待出来ます。例えばソリハシセイタカシギが、そこでかなり大きな卵を温め始めたとしても、驚かないでしょう。もしかするとユリカモメやアジサシがそうすることも、期待出来るでしょう。それらは集団で孵化する鳥たちで、フローニンゲンの北部沿岸から10年という比較的短い間にいなくなったことを、はっきり言っておかなければなりません。これは堤防の外側(クヴェルダー)の大部分が野生化し、この種には適さなくなったからです。まだ適した場所として残っているのは、春夏に比較的集中的な馬の放牧や、密集した羊の放牧、あちこちでの牛の放牧が行われている所です。そうでない場所では野生化が障害になり、おそらく捕食も行われているでしょう。捕食は自然のシステムに属すると言えますが、生息に適さなくなることと共に、集団孵化が大変難しくなります。鳥たちのためのこの新しい計画は、もしかすると私たちが自覚している以上により大きな必要に応えているのではないか、と考えています。
 

ソリハシセイタカシギ - 写真:André Eijkenaar ©
 
 
>>Wadvogelgroep(オランダ語)
 
>>Natuurmonumenten(英語)
 
>>Groningen Seaports(英語)
 
>>André Eijkenaar のページ(野鳥などの写真:オランダ語)
 
 
 エマポルダーの一部が自然地域に
 
 
 



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