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写真 Koos Boertjens ©
 
エームスハーフェンのヌオン・マグナム・センター

日本の多国籍企業 三菱 に建設許可
 
 オランダのエネルギー企業NUON(ヌオン)社と日本の三菱がエームスハーフェンのヌオン・マグナム・エネルギーセンター(発電所)の建設契約に署名、様々な環境保護団体から多くの反対が出ていたマルチ燃料センターの建設が、2008年2月1日に最終決定しました。その後も熱心な反対者たちは法的手続きを駆使して何度もその進展を遅らせ、その1年前にフローニンゲン・シーポーツから購入した用地には暗雲が漂います。
 
 その初めには、様々な認可に関する問題があり、ヌオン社はセンター建設を1年間中止しなければならないほどでした。しかし2009年9月3日、とうとうそれにゴーサインが出され最初の杭打ち機が準備されました。その後すぐ約4500本の杭の一番目が地中に打ち込まれ、速いテンポで進められます。12月10日、マグナム・プロジェクトの株主たちが「最初の杭」のお祝いにエームスハーフェンの建設地区に集まった時には、もう既に2460本がフローニンゲンの地中深くに打ち込まれていました。
 
写真 Bram Budel ©
 このお祝いの場で、マクス・ファン・デン・ベルフ州知事は、エームスハーフェンでの事業をとても嬉しく思っていることを知らせます。周辺への大きな経済的刺激となる、とファン・デン・ベルフ氏。又、三菱重工高砂製作所の石川副所長の意味深い言葉は、建設現場の熱意を示すものでした。「2012年にヌオン・マグナムのガス焚き設備が最初の電流を供給出来るよう、私たちは力を合わせて一生懸命働きます。」
 本当にそのような働きであることは、7ヶ月の間にそこがもう完全に変容していることから、明らかです。将来200万の家庭にエネルギーを供給するエネルギーセンターの輪郭は、もう目で見ることが出来るようになっています。それに燃料が入れられ、ガス化装置で石炭の他大量のバイオマスが処理されるようになります。又革新技術によって二酸化炭素の排出削減も可能です。
 
ヌオン・マグナム・エネルギーセンター 完成図
 
 センターの建設では、三菱が建設現場の安全責任者です。三菱はHSE(健康・安全・環境)ハンドブックに基づいた安全計画を作成しています。又デルフザイルのデルフジヒト病院、近くのファミリードクターや救急車、フローニンゲンとデルフザイルの消防署と連携して、安全の確保に万全を尽くしています。労働者の安全が最も大事なことです。今年300名、そして建設のピーク時には1500名の労働者が現場で働くことになっています。
 
今年最初のマグナム・ニュースレターに、興味深いことが載っていましたので、紹介します。
もう4452本の杭が、全部で2200台のトラックで運ばれました。


センターの土台には、6万㎥のコンクリートが必要で、それは4000台のトラックで運ばれます。


取水槽の構造に関しては、浮力による浮き上がり防止のため、地下30mまでアンカーを施し、安全性を高めています。
冷却水の供給には、直径3mのGRP(繊維強化プラスチック)パイプが設置されます。
ガスタービンの土台の最深点は地下約8mで、地下水との関連で大量の排水が必要です。


建設現場では現在、オランダ、日本、イギリス、中国、ドイツ、韓国、ポルトガルの7つの国籍の人たちが働いています。
 
 
エマポルダーで自然への補償
 
 
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