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マイケ・ボスの写真展 『Moi (モイ)』
自身のアイデンティティーを求めて |
マイケ・ボス(Mijke Bos)が2009年夏の写真展「Wad Naakt」で感動を与えた後、彼女の新しい展覧会が又、多文化社会の中で話題を呼びそうです。世界はますます一つのグロ-バル村への道を歩んでいるようですが、異なった文化はいつも、以前と同様互いに離れています。若い人たちは学校を卒業した後、バックパッカーとして世界に出かけるかもしれませんが、戻った後では又、自身のアイデンティティーが切り離せないものであることを実感するでしょう。生まれた土地や育った環境が、私たちが誰であるかを形作っています。自国の同国人の間でさえ、人の違いがはっきり見られます。信心深い家庭出身の人は、人文主義者とは大きく違います。田舎の人は都会の人と違っています。トルコ人は、モロッコ人、ガーナ人、ドイツ人、イタリア人、パレスチナ人、チリ人、ブラジル人、中国人、タイ人、日本人
..... と違っています。キリスト教徒はイスラム教徒、仏教徒、ヒンズー教徒と、違っています。
人々がお互いに違っているのは、私たちがそれぞれ、自身の中に個性を身につけているからです。それぞれの人をユニークな人間にしているものは、自分自身の個性です。
多くの国に旅行・滞在したマイケ・ボスは、自身のアイデンティティーを探します。彼女のオランダが自分の中の何を作り、他の国の異なった文化から自分は何を取り入れたのだろうか、と自身に問いかけます。
マイケ・ボスは彼女の新しい展覧会「Moi:モイ(フローニンゲン語でハローの意)」で、文化とアイデンティティーというテーマを扱います。
昨年彼女は、人間対自然を写真シリーズに収めようと、風吹くワッドに立ちました。彼女は、文化対アイデンティティーのために、ワッドの広大さをスタジオの親密さに取り替えました。彼女自身が自分の土地と感じている、ドクム、スネーク、フローニンゲン、レーウワーデン周辺の、住民の肖像を撮影しました。地元民でない人たちを、歴史的なオランダのかぶりもので飾り、マイケはとても効果的な方法でそのテーマを表現します。
そのシリーズは9月15日に特別なロケーション、レーウワーデン駅で展示されました。駅は、すべてがその主題と関係する抜群の場所です。ある人には、到着が見知らぬ人たちとの出会いを意味し、ある人には、家に帰った気持ちを与えるところ。
作品は9月22日まで、プラットフォームに設えられたガラスのコンテナーの中で展示されます。その後レーウワーデンの図書館に移り、そこで2010年10月31日まで国際フォトフェスティバル・ノーデルリヒト(Noorderlicht)の一部として展示されます。
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マイケ・ボスの作品 - 国際フォトフェスティバル・ノーデルリヒト
レーウワーデン公共図書館にて |
© 2010 Trankiel
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