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Erwin de Vries (エルヴィン・デ・フリース)


 エルヴィンは、1971年にフローニンゲンで生まれた、歌手、作詞家、作曲家、そしてギター奏者です。
 1993年からの、音楽グループ、デ・ヘレブールでの活動で知られるようになり、すべて自作の歌詞を歌っていましたが、数年前からソロとして活動を始め、彼の歌は、TVやラジオでもよく放送されています。先に紹介した「ポルダー」もエルヴィンの作詞作曲ですが、その他にも、フローニンゲンをフルニングス(フローニンゲン語)で歌った歌をたくさん作詞作曲しています。

《どのポルダーをイメージして、「ポルダー」を作ったのですか?》
 どのポルダーで、ということではなく、ポルダー一般をイメージしています。ポルダーを歩く時に感じることを詞にしました。ヴォルデンドルプ近くでも、フィンスターヴォルデ近くでも(これらは、フローニンゲン州東北部にある地名)良く、カレル・ク―ンラートでも、ヨハネス・ケルクホーフェン(これらはポルダーの名前)でも変わりはありません。







《どうして、ほとんどの詞をフルニングスで書いているのですか?》
 フルニングスは、私を魅了する言語です。フルニングスは率直でたくましく、その音色はかなり独特で、頻繁にオランダ語のそれから外れます。まさにその理由で、とても面白く思います。特にオルダムト(フローニンゲン州東北部の地域)の言語圏に最も興味をそそられます。
 
それに加えて、それは、文化と関わっています。詞の中に、文化の一部を書き入れることができます。人々がどのようにしているのか、又どんな習慣であるのかを。それによって、私は、私の詞の中に、例えば多くのユーモアを入れることができます。人々は時々、その中のユーモアを見ないのですが。

《あなたは、フローニンゲンをフルニングスで歌っていますが、あなたにとってフローニンゲンは何なのでしょうか、あるいは、あなたはフローニンゲンをどう思っているのでしょうか?》
 まず第一に、フローニンゲンは、私がかなり良く知っていて、又もっとよく知ることができる、私のプロヴィンスです。私は自分が真のフルナハー(フローニンゲンの地の人)だと感じています。世界の他の場所でも寛ぐことが出来るのですが、面白いのは、長い旅行から帰る時には「信頼できる故郷に戻る」といつも良い気分になることです。フローニンゲンは又、私にとってインスピレーションの源です。



<写真左:古い堤防を切り通して作ったポルダーへの道>
古い堤防の外側の浅瀬の向こうに新しい堤防を築き、浅瀬を排水してポルダーを作り、古い堤防を切り通して、ポルダーへの道を作りました。 



《あなたには、GGZ(精神健康ケア)での仕事があります。又、家族、夫人と子供達がいます。どのように時間を使い分けているのですか?》
 それは、しばしば、やりくり算段です。私の予定表は毎日いっぱいになっています。いつもいい感じ、というわけにはいきませんが、このやり方で、したいことををすることが出来、私の大きな情熱が音楽を制作することを可能にしています。しかし、これが一番大事なのではありません。家族やGGZでの仕事も、同様に大切です。又、そのバランスも重要です。もし、精神医学に関わる仕事をしていなかったら、インスピレーションも少なく、詞を書くのに違った人生観を持っていたことでしょう。その上、それは、私が音楽を作る時間に合っています。それが夜中になるということは、あまりありません。それから、私のパートナーも、時々私と一緒に歌います。

《日本の歌を、何かご存知ですか?》
 はい。一度、ひどく患ったことがあって、ベアトリクスオート(回復期の患者が療養する施設)で療養していたことがありました。私の隣に、仕事で世界中を旅行し、趣味で途方も無くたくさんの種類の音楽を持ち帰ってきている男の人がいました。それで、私も又、その中からたくさんの日本語の歌を聞きました。それらは、その頃日本でとても流行っていたというポップ志向の歌でした。とてもキッチュに制作されている、というのが、私の印象でした。少なくとも、西洋人の耳には。たくさんのバラード。そんなのを一度聞くのは楽しい。もしかしたら、「ポルダー」のような私の歌が、日本でうまくいくかもしれません。分からないですよ、ハハハハハ......。




De Polder(ポルダー)     




ユーモアは人生に属している」では、そんなエルヴィンへ再度インタヴュー。
 エルヴィンの他の歌も聴けます。







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